掲載日:2006年04月11日 in 幸田昌則のコーナー
今年の地価公示が発表されました。
年の冬は、寒さが厳しかったので、桜の開花も遅くなるだろうと思っていましたが、気温の高い日も多かったらしく、全国的に昨年よりも一週間前後早い、桜の開花となりました。皆さんも美しい京都の春を、楽しんでいらっしゃることと思います。
 
さて、先月の23日、今年の地価公示が発表されましたので、少し解説してみたいと思います。

今年の地価公示では、三大都市圏の商業地が15年ぶりに揃って上昇に転じたことが話題となりました。新聞などのマスコミ発表では、「上昇」した地点をアピールした記事が目立ちましたが、全国平均で見ると、日本の地価はまだ下落傾向が続いています(図表1)。

大都市圏と地方都市との格差が更に拡がっており、地方都市の下落幅はやや縮小したものの、いまだに下落が止まらないのが実情です。また、同じ都市の中でも、中心部と郊外との格差も拡がっています。利便性に優れた土地とそうでない土地との格差は、更に拡大しています。



さて、京都市のデータを見てみましょう(図表2)。京都市では、バブル崩壊後、始めて商業地の地価が上昇に転じ、上昇幅も大きくなっています。また、住宅地もほぼ下げ止まり、横バイとなっています。下鴨など人気住宅地の価格は上昇に転じています(図表3)。

しかし、地価が上昇しているのは、景気の回復によるものだけではなく、超低金利と金融緩和政策による金余りで、不動産に大量の資金が流れ込んだためと考えられます。今年は、日銀が量的緩和政策を解除するなど金融政策が変化しているため、地価の動きにも変化が見られそうです。





コメント一覧
1. | 投稿者:戸建分譲のマーケティングやってます (2006年04月24日 16:00)

埼玉県で戸建分譲をやっている会社のマーケティング担当ですが、確かに用地仕入れという面での価格は上がっています。京浜東北沿線とつくばエクスプレス沿線は顕著で、パワービルダーや大手住宅メーカーとの競合が増えて、算出査定価格の1.2倍以上がほとんどです。この傾向は2年前の春から続いていますが、これは団塊ジュニアの大きな需要に支えられているかと思いますが、とすると団塊ジュニア需要がピークを迎える数年後以降は地価が下がるのでしょうか? 幸田先生はどうお考えでしょうか、できれば教えていたたければと思います。

2. | 投稿者:幸田昌則 (2006年04月25日 12:55)

不動産の価格は、他の商品と同様に、需給のバランスが大きく左右します。
その意味では、団塊ジュニアの需要が一巡すれば、需要の落ち込みで地価の上昇を抑え、下げる要因になるものと思います。
しかし、地域によって人口の増減には大きな格差があり、その他、金融動向や税制などにも不動産価格は大きな影響を受けます。地価の動向は、地域によって大きく異なるものと思います。

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